第一章

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あのドラゴンの頭の中はどうなっているのか。 頭は正気なのかと疑ってしまう。 そして、部屋についたエルバは小さな鞄の中に必要な物を最低限詰めていく。 本棚の前に立ち、古びた本を手に取るとゆっくりと開いていく。 その頃、フェザーは集合場所である、バルチノス本部前門にいた。 少し早く来すぎたと小さく呟く俺は、エルバに召喚された時の事を不意に思い出した。 あの小さな身体のどこに俺を呼び出す力があるのかと疑問に思ったが、もうその理由がわかった。 「フェザー……フェザー。ブラックフェザー?」 考え事に集中し過ぎたのかエルバが来ているのにきづかなかった。 「ブラックフェザー」 「はい、はい。あんまり名前を呼ぶな。聞こえてる」 「呼び掛けても答えないかったから、名前を呼んだんだ。それより、行くぞ」
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