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見上げると、俺と同じ学年くらいの男があたふたしていた。
『すんまへん…
学校に遅刻しそうで、焦ってたもんですから…』
「別に、大丈夫ですよ。ん…?」
よく見ると、俺と同じ制服を着ている。
『どうしたんですか?
…あっ、同じ制服ですね~!!奇遇ですね~。』
「あの、すいませんが…太刀川高校の方ですよね?」
『はい。そうですが…
あなたも太刀川高校の方ですよね?』
「あの…、俺、今日から転校してきて、道が分からなくて、迷っていたんですけど、
教えていただけないでしょうか?」
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