プロローグ

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だが少年にとってそんな事はどうでもいい事。 膝に手をついて呼吸を整える少年は、ようやくその顔をゆっくりと上げる。 汚れを知らない無垢な瞳が、一際大きく見開かれた。 少年は見つけたのである、探し続けてきた『何か』を。 「はぁぁぁ……」 少年は安心したのか、大きなため息を吐き出した。 だが少年の顔が一変することになるのは、その後程なくしてからだ。 「バイバイ」 ―――― 10年後 ――――  
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