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彼らは自分の目を疑った。
何が起きているのかまったくわからず、頭の中は一気に混乱する。
何故なら彼らの目の前に現れたのは、長く水色のサラサラの髪を揺らし、整いすぎた美しい顔立ち、その身体、非の打ち所のない完璧な美少女。
ついさっき自分達の手で命を奪ったはずの宇宙人。
「イブ……ちゃん……」
死んだはずの彼女が、今確かに彼らの目の前に存在していたのである。
「……」
彼女は龍太達に目もくれず、再びリョークに襲いかかった。
だが一度目の奇襲とは違い、リョークは反撃の体勢をとっていた。
イブのナイフをはたき落とし、その腹部に強烈な蹴りを食らわせると、ついにイブは堪えきれずに声を漏らす。
「うっ……!」
イブの軽い身体は、その一撃だけで軽々と宙を舞い床に叩きつけられた。
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