第3話 十年前の日記帳

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「す、すぐに飲み物持って行きますね!」 「あぁ、助かるぜ。俺はもうマジで干からびる五秒前なのだからな」 そのまま逃げるように俺の前から去っていく恋南。 「恋南はやっぱりカワイイなぁ~。さすが俺の妹」 何を隠そう、タカピーは妹を溺愛する重度のシスコン患者なのだ。 たまに妹に対する対応がキモすぎる時があるので、出来るだけ彼の行動は無心で見過ごすのが最良である。 「いつの間にやら恋南も成長したな。色んな部分が」 タカピーがその細い目をさらに細めて、俺を睨みつける。 「りょーちん、いくら友達とは言え、もし恋南に手を出したら……」 「さて、さっさと話を進めるぞ!ついてこい!フォローミー!」 勝手に二階に上がってタカピーの部屋に入れば、あの頃と何ら変わってはいなかった。 タカピーも実家暮らしではないので、この部屋があんまり使われていなかったせいだろう。
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