始まり。

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夕方になり始めた頃、6時の電車に乗らなきゃ間に合わないといい、ゆっくりその時間に合わせて、電車まで見送った。 別れたとき、何故か急に心細くなり寂しくなった。 好き?と思い始めたのはその日だったかもしれない そして、帰ってく中メールもして 楽しかったと言われ、少々照れつつ嬉しかった。 帰り間際に、 "逢いたかったから"の言葉が 耳に止まり、ずっとその言葉が離れなかった。 そう言われたら、こっちも逢いたかったからと言って 少し沈黙に浸っていた。 家に着く前に、少し道草をして地元の雑貨屋に行った そこは、女性用の物で バックとか服とか時計とかが置いてある店だ。 あいつと町中歩いてた時、 腕時計が欲しいと言っていたから、9月に誕生日らしくて その日、話し合いをして もう一度会う日を決めていた。 その日に誕生日プレゼントでも買って渡そうと思っていた。 別に、好きとかそういうのじゃないとか自分でも思いつつ あいつに似合いそうな腕時計を買い、その日はまっすぐ家へ帰った。
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