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「いっぱい泣いていいからな」
と男性の白い手が少年の頭を優しく撫でる
暫くして少年は安心したのか泣きつかれたのか女性の腕の中で眠ってしまった。
「あら、寝てしまったわ」
と女性は少年を見て微笑んだ。
「本当だな。安心したんだろ」
と男性も少年を見て微笑んだ。
「ねぇ、この子を引き取りたいわ。私達の子供として育てたい。」
すると男性は女性を見て
「本気か?」
すると女性は深く頷き
「本気です。私は子供が産めません。けれども私は自分の子供が欲しいです。たとえ血が繋がって無くても...
それにこの子はとても可愛らしい」
と少年を見て愛おしそうに見つめた。
「分かった。しかし本人がいいといったらな」
と微笑んだ。
「ありがとうございます。勿論です」
と嬉しそうに微笑み少年を大事そうに抱えて
「それでは、帰りましょう。この子が風邪をひいてしまうわ。」
といい来た道を戻ろうとした。
「そうだな」
と微笑むと三人は来た道を戻っていった
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