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シエルは淋しそうにして
「それから、妻は元気を無くした。しかし、君に会って妻の中で変化があったんだと思う。」
その話しを聴いていて少年は俯き
「だから?」
シエルは聴き返した。少年はシエルの顔をジッと見て
「だから、何だってんだ。俺は産まれるはずだった子の身代わりじゃない!!」
と言うと扉を開けて飛び出した。
「待ってくれ」
シエルは追いかけた。
「やっぱり俺は要らないんだ」
涙を流しながら走り呟いた
暫く走ると綺麗な庭に着いた。花が咲き誇り綺麗に整えられている。花は噴水を囲む様に咲いていて二本の煉瓦づくりの道があり噴水の近くには白い椅子と机が置いてある
「綺麗」
と言うと花を見ていた。
「見つけた」
暫く花を見ているとシエルの声が聞こえたと思うと少年を後ろから抱きしめた
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