出会い

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その2週間後。 性懲りもなくほとんど同じメンバーでまたオフ会が開かれた。 社会人比率や女性比率が高いサーバーだったからか、ブログを書くほどに外交的だからなのか、飲むのが大好きな人が多かった。 さんざん飲んでしゃべってから、二次会は徹夜カラオケに流れる。 前回と同じように、場を盛り上げるべくカラオケで脱ぎながら歌う悠の姿があった。 また馬鹿をやってるなぁ… そう思った瞬間、彼の着ていた茶色のランニングが私の目の前に投げられた。 おいおい、どっかの歌手じゃないんだから、タオルとかシャツとか、観客席に投げるなって。 苦笑しながら歌い終わった悠に手渡すと、「あげます~♪」と軽いのりで押し返された。 こんなものもらってどうするんだとは思ったものの、こちらも酔っていたからとりあえずバックに突っ込む。 後になってみれば、これが呪縛の始まりだったのかもしれない。 私は悠の汗臭いランニングをそのまま家に持ち帰っていた。
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