第二章

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未だに驚きで心臓がバクバクしている僕を満足そうに眺めながら 「なんてな、冗談だ、本気にするな」 と彼女は笑顔で返してきた。 あんたのは冗談に聞こえないんだよ!っと突っ込むのを我慢しながら、僕は昨日の告白の事について聞こうと思った。 突然の登場で驚いたが、本人から聞き出せれば、話は早い。 昨日は冷やかしですか?と聞こうと彼女の方を向き、言葉を発しようとしたが 「こんなところで会えるなんて偶然だな!朝から待ち伏せした甲斐があったよ」 「いや、それは偶然ではない」 彼女のびっくり発言によって、聞くタイミングを逃してしまった。
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