第二章

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やれやれ、とりあえず学校に向かうか…僕は止めていた足を再び動かした。(彼女の言う通り、遅刻したらシャレにならないからね) …ん?ふと彼女が言ったことを思い出す。彼女は確か『一緒に登校したかった』、と言わなかっただろうか…僕は歩みを止めた。 私立桜ケ丘高校、男子は黒のガクラン、女子は紺のブレザーにチェックのスカート。 彼女が着ていた制服は、僕がよく目にする物だった。 「同じ学校だったのか!?」 人目も憚らず絶叫した。 お陰で遅刻もした。
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