第一話 お隣りさんは暴風雨

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 そんな感慨に浸っていては遅刻する可能性も出てくる。  さっさと登校の準備をしなければ。    階段を降りてすぐ右の洗面所に赴き、顔を洗い、歯を磨く。  そしてそのまま新品のブレザーに着替えて寝巻きを洗濯籠に入れ、朝食を食べるために台所へ向かう。  洗面所の向かいのドアを開けると、味噌の良い匂いが漂ってきた。  今日は和食のようだ。  ドアを開けた先にあるリビングをぬけた俺の目に映ったのは、朝食を作っている母親とダイニングの椅子に我が物顔で座っている一人の美少女だった。
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