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栃木・宇都宮基地
宣戦同時攻撃という任務を終えたスカル隊には3日間の短い休暇が与えられた。
「いいか?絶対に問題行動を起こすなよ。それさえ守れば多少ハメを外しても構わない。……ではまた3日後に。解散っ。」
「たった3日間かよ。」
「おいおい、仮にも戦時中なんだからしょうがないだろう。…それよりレイ。」
「ん?」
「一度実家に帰ってみないか?」
「…あぁ、最近顔出してなかったしな。杏奈を紹介するいい機会だし、早速夕方あたりに出るか?」
「そうだな。じゃあ1700時に宿舎前な。」
「ん。わかった。じゃあ杏奈に伝えてくるわ。」
「じゃあ、俺は先に部屋に行ってるからな。」
「OK。じゃな。」
そう言ってレイは杏奈の居るPXに向かった。
PX
「レイ?何してるのこんなとこで?」
「あぁ。お前に用事があったんだ。」
「なに?」
「今日の夕方俺とアルトの実家に行くから準備しとけよ。1700時に宿舎前に集合な。杏奈?」
「…………。」
杏奈は何故か顔を赤くして俯いていた。
「どうした杏奈?……あ、もしかして実家行きたくなかった?そんなら俺も「ち、違うわよ!!べ、べつにあんたと一緒に出かけるのが嬉しいなって思って…たわけじゃなくて!!そ、その…あれよあれ!!あんたのご両親に何て挨拶すればいいのかなって!!」
「?…なんかよくわかんないけど、そんな気負わなくていいぞ?あ、妹いるけど無視していいからな。」
「…?なんで?妹さんにもちゃんと挨拶「いらない。てゆうか妹とお前を会わせたくない。」
「なんで?」
「……まあ俺の実家に行けば分かる。俺の口からは言えない。」
「…?なんかあんたもよくわかんないけど、取り敢えず1700時に宿舎前ね。わかったわ。」
「ん。じゃあまた後で。」
バタン
この時杏奈がガッツポーズしたのは誰も知らない。
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