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クルッ
スタスタスタ…
『こ、校長室の場所を教えてくださぃ…』
今の数十秒でゆいの心のなかでは葛藤があったに違いない
「いいけど、条件がある。」
条件?なんだろ…
あまり無理な条件じゃなければいいけど…
『条件ってなんですか?』
するとナルは少し真面目な顔になった
「俺、お前みたいなおもしれぇ女見たことねぇ。少し気に入った。だから、名前教えろ」
『っぷ』
名前、そんなに教えて欲しかったんだ
そう考えると可愛くて笑いがこみあげてくる
『ふふっ、あははっ可愛い!』
「何笑ってんだよ」
そういうナルは眉間にしわを寄せながらも頬がほんのり赤くなっていた
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