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ようやく笑いがおさまったと思うとナルが近づいて来た
距離が2メートルになってもまだ近づいてくるので、ゆいは無意識に後ろに歩いて離れようとしていた
『えっと、何で近づいてくるんですか?』
「そういうお前は何で離れようとしてんの?」
いや、それは反射的なものですよ
近づいてきたから遠ざかるって……ねぇ
ドンッ
『!?』
いつの間にか、ゆいの後ろは壁になっていた
ナルは歪んだ笑みをしながら、なお歩きを止めようとはしない
ゆいの顔の両側に手をつき、逃げられないようにするナル
二人の顔の距離は僅か10センチ
か、顔近いよ…///
「お前さ、いい度胸してるよね。この矢崎雅也様にむかってさ」
ナルがしゃべると近距離のゆいに吐息がかかる
自己紹介しちゃってるし、自分のことを様付けって…
性格が本当に残念です…
「外見だけで悪かったな」
『ほぇ!?』
私、今声に出してた?
それともこの人……………エスパー?
「ククッやっぱおもしれぇよ、お前。」
こんな近距離で言われても〰(泣)
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