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「よし、あと10秒で名前言わないとキスするから」
キ、キ、キ、キスぅ~!?
『っえ、ちょ、待ってください』
「待たない。じゅーう、きゅーう、はーち、なーな…」
こんな人に私の初キスは奪われたくないっ!
もう名前なんていいっ
「…さーん、にーい、いーち、ぜー『九条ゆい!!』
これでもかというくらい大きな声で言った
「九条ゆい、ゆい…か。いい名前じゃん。」
ゆいの顔が赤くなっていく
名前がいいって言われたのは初めて…
すごく、嬉しい……
名前教えてよかったかもって、私単純かな
「なぁ…、俺のこと、雅也って呼べよ…」
『ヒャッ//』
急に耳元で囁かれ、くすぐったいかんじになった
「ほら、早く呼べよ……な?」
低く心地のよい声にどんどん顔を赤くするゆい
この状況を乗り切るには呼ぶしかないだろう
私はためらいがちに矢崎さんを見上げ、目を合わせた
『ま、雅也さん…//』
恥ずかしいよぅ…
すぐに目線をそらす
でも何とか言えた
これで離れてくれるよねっ…て、あれ?
全然反応がない。どうしたんたろう?
矢崎さ…いや、雅也さんの顔をおそるおそる見てみると、真っ赤に染まっていた
『あ、の…。どうしたんですか。』
それでも反応はない。
ここ、そんなにあつかったかなぁ。
『大丈夫で「お前、可愛すぎ。」
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