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!?
声のした方を見ると、そこにはスーツ姿の若い男性が腕組みをして立っていた
雅也はゆいから離れないままでいる
「なんだよ千秋。俺は今こいつで遊んでんだ。邪魔すんなよ。」
遊んでるって……私おもちゃじゃありませんから!
千秋と呼ばれた男性は一度私の方を見てにっこりと微笑み、再び視線を雅也に戻し、溜め息をついた
「今日来たばかりの転校生に何をしているんですか、まったく。私は校長に言われ、ゆいお嬢様をお迎えに来たまでのこと。それを邪魔者扱いするとは……。矢崎くんにはたーっぷりと課題を出しましょうかねえ?」
少し口角を上げ、雅也を見下すかのように言い放つ
笑ってると逆に怖いですよ……
っていうかお嬢様って何ですか!?(←遅っ)
「チッ、わあったよ。始業式行きゃいいんだろ?ったくいつも千秋はそう言って俺を……………」
ブツブツと言いながら去っていく雅也
すごい…
あいつが言うことを聞いた…
座り込みながら、呆然と雅也の後ろ姿を見ていたゆいだった
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