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それもそうか。
「はぁ。じゃあ、春樹…くん?」
途端に春樹くんの表情が明るくなった。
か、かわいい…
ってそんなことより、どうして10歳の小学生が校長やってるのか知りたいんですけど!!
「ちょっとあって…ね。ごめん、言えないんだ。」
申し訳なさそうにする春樹くん。
「え?なんで…」
疑問に思っていたことに対する返事だったため驚いた。
口には出していなかったはずだ。
「おねえさん分かりやすいね。表情に出すぎ。まあ僕から見ると顔がコロコロ変わるから面白いんだけど。」
なんか、同じことがあったような…
脳裏に黒髪の人物が浮かぶ。
今は関係ない、関係ない…
忘れるよう頭を勢いよく左右に振った。
「とりあえず、この聖羅学園について説明するね。本当は保護者も一緒なんだけど…まあいいか。」
え、ちょ、いいんですか!?
ダメですよね!?
心の中でツッコミを入れる私
そんなことはお構い無しに春樹くんは聖羅学園について話し始めた。
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