.*゚ 聖羅学園 ゚*.

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色々考えた結果、最も無難な自己紹介をすることにした。 クラスのみんなを見てみると、こちらをしっかり見て聞いてくれている人、どうでもいいっていう顔でボーッとしている人、寝ている人など色々な人がいるのがわかる。 「みなさん、九条さんは来たばかりで分からないことも多いと思うので、色々と教えてあげてくださいね。」 何人かが「はーい…」と小さな声で答える。 私、このクラスでやっていけるのかな… どうみても冷めきっているクラスの様子に、急に不安がおしよせてくる。 「九条さんの席はあそこです。」 指差されたのは窓際の後ろから2番目の席だった。 言われた席に行き、椅子に座る。 「それでは長くなりましたがホームルームを終わります。」 そっか、みんなこのあとお昼ご飯なんだ。 私はどうすればいいんだろ。お昼ご飯食べる場所とかあるのかな… 日直が号令をかけ、宇野先生は教室を出ていった。
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