.*゚ 聖羅学園 ゚*.

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先生がいなくなった直後、全員が一斉に立ち上がった。 え、何!? 自分ひとりだけが座っていて、他の39人が立ちあがった状況に一瞬パニックになる。 すると、全員私のほうを向いて歩いてきた。 無表情で。 そしてゆいの半径一メートルのところでピタッと止まった。 私なんかした? ただ、自己紹介しただけだよね。 あまりの怖さに声を出すことができない。 あ、もしかして見た目が気に入らないとか…? それじゃあどうしようもないや。 ハハッ…… 心の中で諦めた笑いを漏らす。 ゆいの目の前に立っていた男子がゆいに手を伸ばした。 た、叩かれる…! そう思い、ゆいは強く目を瞑った。
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