.*゚ 聖羅学園 ゚*.

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……あれ? いくら経っても痛みはこない。 「ップ」 笑い声が聞こえた。 おそるおそる目を開けると目の前の男の子は笑っていて、みんなも笑いをこらえているような顔をしている。 そして何かの合図があったかのように一斉に教室内が笑い声で溢れた。 「あっははっ。お前の顔すげぇ。」 「あんた、ちょーうける。てか反応マジかわいいし。」 「俺の彼女になんねー?」 色んな人が色んな事を言っている。 えっ、えっ? まわりをキョロキョロして困っていると、一人の女の子が前に出てきた。 「みっんな、だめっだよ。笑ったりしたら九条さんがかわいそうだよ。フフッ」 いや、あなたも笑ってますけど。 「おめーも共犯だろ?」 「そうだよ、先生含めてこのクラス全員悪いんだから。」 まわりからそんな言葉が聞こえる。 共犯? どういうこと? 「ほらほら、みんな。本当に九条さん困ってるじゃない。」 教室のドアの方から声がした。
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