.*゚ 聖羅学園 ゚*.

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窓の外から校庭を見てみると、帰宅する人が見える。 帰りのホームルームも今終わったばかり。 私も帰ろっかな。 理沙はどうやら、部活があるらしく、校舎案内は明日にしてと欲しいと言っていた。 他の女子に聞いたところ、理沙は剣道部のエースらしい。 まあ、なんとなく想像できるな… 荷物をカバンに詰めて、教室を出る。 ピンポンパンポーン… 《2-E九条ゆい、至急、生徒会室にこっ、来てください。繰り返します、2-E…》 私は教室を出たところで固まった。 放送の後ろでは「せ、先輩、困りますっ」という女の子の声が聞こえる。 忘れもしないこの声に私はどうしようかと頭の中はパニック状態 あいつ、今〈来い〉って言おうとしたよね、絶対。 ゆいがそう考えている間もまだ放送は続いている。 《えーちなみに。来なかった場合は明日以降何が起こるかわからないのでご気をつけください。》 どことなく楽しそうな声に私は「ウエっ。」と小さく声を漏らす。 どうやら、選択肢は一つしかないようだ。
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