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あれこれ考えているうちに数分がたったようだ
「あっ、着いたわよ」
母が指差す方向を見てみるとそこには大きなお屋敷のような家が建っていた
「ここが、どうしたの?」
母の言いたいことがまったくわからない……
「私達は、明日からここに引っ越しまーす!」
ジャーンと手を広げ大声で言う母
「へー………ってええ!?」
うそでしょ!?こんないかにも「和」って感じで時代劇にでも出てきそうな家に私達が!?
「っでもお母さん!!ウチって…び、貧乏なんでしょ!?こんなとこ、住めるわけないじゃん!!」
すると母はポカーンと口を開け、まるで私の言っていることがわからないといいような表情をみせた
「ウチが貧乏?誰がそんなこと言ったの?」
……………………へ?
「いや、だってウチって家狭いし、ご飯だってそんな豪華じゃないし、共働きだしさ……」
言いにくいことだったため、少し小声になってしまった
目線を下に母の反応をまっていると
「アッハハ!いやだわ~ウチは貧乏なんかじゃないわよ~……フフッ」
どうも笑いがこらえられないらしい
貧乏じゃない?
じゃあ今までの生活は一体…?
「ウチはお金持ち、ううん、超大金持ちよ!」
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