.*゚ 転校 ゚*.

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「お、大金…持ち?」 母が口にする大金持ちという言葉の意味がすぐには理解できなかった 「じゃあ、なんであんな生活を……?」 私は思考がついていけず、独り言のようにボソッとつぶやいた 「ごめんなさいね。お母さんはね、生まれた家がお金持ちだったの。でもお父さんと結婚して[貧乏生活をしてみたい!]っていったらあっさりオーケーしてくれて……。ゆいが生まれてからはずっとその生活だったわね。」 要するに、貧乏生活はお母さんのわがままだったってわけだ… 私の今までの両親への気遣いはなんだったの… どっと肩の力が抜けたような気がした 「ゆいがそんな風に思ってたなんて知らなかったわ。本当にごめんなさいね」 生まれてからずっとあんな生活ならば誰だって貧乏だと思うだろう 「まあ、かなりビックリしたけどもういいよ。ってかお金持ちってすごいことじゃん!!」 お金持ち→貧乏よりも貧乏→お金持ちのほうが絶対にいい まあ、聞かなかった私も勝手に誤解してただけだし、お母さんを責めようなんてこれっぽっちも思わない でも、お詫びは必要だよね! フフフ…… 私の頭にはすでにあれこれと買って欲しいものが次々と浮かんでいた
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