2. GAME開始、もしくはSLAVE開始

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「一万円のゲームとかもあるんだ。脱出ゲーム……だって」 「なんとも抽象的なタイトルでわかりづらいな」 篤弘は難しい表情で呟く。 「はじめはレベル1とか2のものからやるんだな」 一司は唇の端を上げるように動かし、薄い笑みを浮かべる。 「怪しげだな。俺は参加しないほうがいいと思う」 篤弘はあくまで慎重に対応する。 「でも何も選ばず一ヶ月経つと勝手にゲーム決められて参加させられるってメールにあったし」 昌幸はほとんど涙目でうろたえる。
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