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「一万円のゲームとかもあるんだ。脱出ゲーム……だって」
「なんとも抽象的なタイトルでわかりづらいな」
篤弘は難しい表情で呟く。
「はじめはレベル1とか2のものからやるんだな」
一司は唇の端を上げるように動かし、薄い笑みを浮かべる。
「怪しげだな。俺は参加しないほうがいいと思う」
篤弘はあくまで慎重に対応する。
「でも何も選ばず一ヶ月経つと勝手にゲーム決められて参加させられるってメールにあったし」
昌幸はほとんど涙目でうろたえる。
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