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「うわぁ! スゲェ馬鹿っぽい話だね、それ。 今どき素人の携帯小説でも使わないくらい陳腐な展開! 強制参加のサバイバルゲーム! ないなー、それ」 あくまでからかうのは小石川篤弘(こいしかわあつひろ)だ。 県内最高レベルの高校に主席で合格出来るといわれた学力を持ちながら、何の変哲もない私立の普通科の中程度のレベルの今の高校に通っている。 その為、学力は学校内では圧倒的差で常にトップであった。 なぜこの学校に入ったんだと理由を聞かれても、制服が好きだからとか景色が綺麗だからとか家から近いからとか毎回その理由が変わる。 いい加減聞いている方が馬鹿馬鹿しくなってきてしまい今は誰もその質問をしない。 常に他人を見下したような話し方や接し方して距離を置きたがるが、何故か一司と昌幸にだけは普通に会話をしていた。
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