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「橋であるか?」
遠方より参った友人が手土産に持ってきたのは、とある橋の下、崖から拾い上げたという掌ほどの大きさの石であった。
「むう、たしかに不思議な感じはするが……」
石を受け取った小柄な老人は、持ち上げたり角度を変えてみたりする。
じんわりと手に広がる、妙に生暖かくじっとりとした感触が気になった。
この友人が持ってくるのだから普通の石でないのは確かだろうが、だからといって、どんないわくがあるのかは分からない。
友人も、気が惹かれるがままに移動していたら、この石の元に辿り着いたそうだ。
石自体については、よく分からないと言う。
「ふうむ。まあ、ありがたく貰っておくのである――」
( ^ω^)七大不思議と「せいとかい」のようです
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