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「165㎝ですけど…?」
「ほら、身長も高すぎず低くすぎず。まぁ、高い男子からしたら低いんだけど…と、に、か、く!!君は綺麗なんだよ」
「綺麗!?俺が!?!?」
「そう、夏芽君が。百合子さんに似てべっぴんさん」
これは喜ぶべき、なのか!?
あんまり嬉しくねーぞ…
つか、人の顔を見ただけでよくもまー、スラスラとあんな言葉が出てくんな。
思い出すと恥ずかしくて死ねる。
「あの……それで?俺の容姿がなんなんですか?」
「あ、だからね、夏芽君の容姿はおそらく学校中の生徒を魅了するはず。そんな中、一番手が早いので有名人なのが圭吾君さ」
「要するに…手を出されないように気をつけろ、と」
「そうそう」
……馬鹿馬鹿しい。
俺が学校中の生徒を魅了する?
んなことあるか!
「あるからね」
な……また心のうちを読まれた!
顔に出てたのか、俺!?
少し気をつけよう…
「まー、とりあえず。この学校は男子校なだけあって皆、獣!気をつけて越したことはない。検討を祈るよ」
「…………はい」
なんだか……俺の人生が狂い始めた気がする…。
しかし、いつまでもへこたれてはいられない……現状を受け入れよう…。
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