第1問 「現状を受け入れよ」

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「165㎝ですけど…?」 「ほら、身長も高すぎず低くすぎず。まぁ、高い男子からしたら低いんだけど…と、に、か、く!!君は綺麗なんだよ」 「綺麗!?俺が!?!?」 「そう、夏芽君が。百合子さんに似てべっぴんさん」 これは喜ぶべき、なのか!? あんまり嬉しくねーぞ… つか、人の顔を見ただけでよくもまー、スラスラとあんな言葉が出てくんな。 思い出すと恥ずかしくて死ねる。 「あの……それで?俺の容姿がなんなんですか?」 「あ、だからね、夏芽君の容姿はおそらく学校中の生徒を魅了するはず。そんな中、一番手が早いので有名人なのが圭吾君さ」 「要するに…手を出されないように気をつけろ、と」 「そうそう」 ……馬鹿馬鹿しい。 俺が学校中の生徒を魅了する? んなことあるか! 「あるからね」 な……また心のうちを読まれた! 顔に出てたのか、俺!? 少し気をつけよう… 「まー、とりあえず。この学校は男子校なだけあって皆、獣!気をつけて越したことはない。検討を祈るよ」 「…………はい」 なんだか……俺の人生が狂い始めた気がする…。 しかし、いつまでもへこたれてはいられない……現状を受け入れよう…。
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