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おいおい、どうすんだ俺…
なんか追い払えない雰囲気だぞ!?
にしても……別に不良…ってわけでもなさそうだし…気をつけることなんて何もないんじゃないか?
ふとそんな事を考えていると、坂町が口を開いた。
「お前さ、噂の転入生だろ?」
「……噂?」
噂が立つようなマネはしてねーぞ。
「ああ、白雪姫みたいな美人、だって噂だぜ?」
「…………」
おい、どこのどいつだよ!!
男に白雪姫なんてあだ名つけたつけたやつ!!!!
一発殴らせろ……!!!
「あ、ちなみに白雪姫って噂を流したのは俺、ね」
「お前かっ!!!!…って、なんで俺の事知ってんだよ!?」
名前を知ってるならまだ納得だ、だが顔を合わせた覚えはないぞ…!!
なんで白雪姫だと!?
「んー?転入生が来るって噂は前々からあってね。ちょーとばかし職員室で君の願書を……ま、企業秘密!」
おい…誰か警察!
こいつ職員室でとんでもないことしてるぞ!!!
「それで、写真を見た瞬間、美人だなーって思ってさ。一足先に本物を見に来た」
『手が早いで有名人』
なるほど、そういうことか。
「…悪かったな、むだ足だったろ?本物はこんなんだ」
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