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「全然美人じゃねーだろ?」
正幸さんも言ってたけど…俺が美人だとかありえねー。
たまたま写真の写りがよかった、とかそんなもんだろ?
「お前、天然なのか?」
そんな事を考えていれば、坂町は怪訝そうな顔をしてこちらを見てくる。
「は?誰が天然だっ!!」
「お前だよ…岸川夏芽君?」
俺の名前を口にした坂町は、いきなり人の腕を掴み近くの壁に押し付けた。
「んな!離せっ!なんのつもりだ!」
「…、なんのつもりって…わかってるだろ?」
「…?」
わかるか馬鹿野郎!!!
なんで初対面のやつに、壁に押し付けられなきゃいけないんだ!
「本気でわからないみたいだな」
「だからわかるわけな――んふ!?!?!?」
……何が………起きた……?
俺が言い返そうとした瞬間…
坂町の顔が目の前にあって……………
そのまま………………
…………キス………え????
キス!?!?!?!?
俺はやっと自分の置かれた状況を理解した。
「ん゙ん゙ーっ!!ん゙ー!!!!!」
口を離したくても離せない。
き……気持ち悪ぃ……!!
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