第2問「彼らを見極めよ」

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「は、はい」 自己紹介を頼まれた俺は、坂町を無理矢理蹴り退かし、教卓の近くに立った。 ザワザワ 「坂町と知り合いみたいだな~」 「すげー…」 な、なんか…さっきの坂町とのやり取りのせいで、変に注目を浴びてるぞっ!? 俺はガチガチになりながら、搾り出すように声を出す。 「きっ岸川夏芽です……、よ…ろしく…お願いします……」 始めの音量はよかったものの、段々と小さくなってしまったのが自分でもわかった。 きっと、顔も赤い。 「「……っ、か、可愛いなっ」」 少し俯きながら恥ずかしさに堪えていると、教室にいる生徒の一部から声が上がる。 「は…?」 気のせいであってほしい。 今…可愛いって聞こえなかったか? 「やばいな、あいつ…」 「可愛いな」 コソコソと話しているみたいだけど…聞こえてるぞっ! お、俺が可愛いだと? ふ、ふざけんなぁっ!!! 「ふざけんな」 ……ん? まてよ。 俺は今、口は開いてないぞ? そろっと斜め後ろを振り向く。 そこには…
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