68人が本棚に入れています
本棚に追加
「さすが委員長だな、助かった」
滸乃江がテキパキと場を仕切ると、それを見ていた篠宮先生が口を開いた。
委員長…学級委員長か?
それなら納得だ。
「いえ、後はよろしくお願いします」
にこやかに返事を返した滸乃江は俺の後ろの席のに座った。
その直後には、しぶしぶと自分の席に着席する坂町の姿も見えた。
「えー…んじゃ、まぁ…落ち着いたとこでもう一度。今日から岸川は同じクラスメートだ、仲良くすること。それから…盛るなよ」
!?!?
先生…今何と!?
俺は困惑した表情で篠宮先生を見る。しかし…先生は俺と目が合うと、なにやら意味深に笑ってみせた。
な…なんなんだぁあ!
この学校に来てから…疑問しかぶつけていない気がする。
―――こうして、初日の朝のHRは幕を閉じた。
最初のコメントを投稿しよう!