第2問「彼らを見極めよ」

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「ーっ!」 こいつ……本当に男か? どう考えても、目の前に居るのは女の子だ。 こういうのを可愛いっ!と、言うんだろっ 「…い、今行く」 不覚にも滸乃江にドキッとしてしまった自分自身に冷や汗を流しながら、滸乃江の後について行く。 きっと女に飢えてんだなぁ… そんな事を思いつつ、ふと滸乃江を見ると目が合った。 「……………」 「…?」 俺はハテナマークを飛ばす。 いや、だって目が合ってから滸乃江が足を止め、俺の顔をまじまじと見てくるから。 「…本当、綺麗な顔してるねーっ」 「は?」 「圭吾が気に入るのも納得かなぁー」 「???」 ちょ……こ、滸乃江までっ! 「俺は綺麗じゃねーよ!?滸乃江のが綺麗じゃん」 「僕?んー、僕は綺麗っていうのとは違うでしょー」 やんわりと笑いながら否定する滸乃江。 のわぁあ!! ちょー女の子だ。 「……僕、男だからね?」 「!!」 「ぷ…あははは!川岸くん、顔に出すぎっ」 ま、またか!!俺の顔っっっ 「…ご、ごめん」 反射的に謝罪。 「謝る必要はないよ、ところで綺麗って話しだけど…」 「お、おう?」
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