第1問 「現状を受け入れよ」

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「それは…本心?」 「え?はい」 嘘は言ってないぞ? 「……………よかった!!夏芽君、ありがとう!君ならやっていけるだろうっ!!」 「へっ!?」 俺の返事を聞いた正幸さんは、いきなり俺の両手を握り立ち上がった。 どうやら喜んでいるよう。 「あ、あのう……」 「はっ!…わ、悪かったね、いきなり。今の答えによっては転入の話しを考え直そうと思っていてね」 「なっ!!」 そ、そんなに重要な質問だったのか!?!? 正幸さんは再びソファーに座り直し、今度は神妙な顔つきで語り出した。 「実はね……この学校には、何故か同性愛者の生徒しかいないんだよ」 「…………へ?」 おいおい、俺! さっきから間抜けな声出しすぎじゃね!? ーって、そんなことより!! 「それはどういう…」 「そのままの意味さ。同性愛者しか存在しないんだ。最近は教師陣にまで出ているぐらいだ」 「………と、いうことは…」 「薔薇の学園だよ」 にっこり。 「いやいやいやいや!!!!!待ってくださいよ!!そんな話し聞いてませんよ!?」 「あー、百合子さんには言ってないからなぁ」 百合子さん……母さん!! 言ってないって、えええ!? 「だって、この事実を話してもし百合子さんが君を転入させないと言ったら…同棲が中止になるかもしれないだろう?」
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