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俺はメールの着信音で目が覚めた。
まだ空に太陽が上り間もない
小鳥のさえずりがかすかに聞こえる時刻。
あの電話から2.3時間しか経っておらず
夜行性の俺には起きるのが辛かった。
誰だよ……朝早くに……
思い立つのは1人しかいない。
眠り目をこすりながらメールを開いた。
ケータイ画面の光でさえ
寝起き直後の俺には眩しすぎる。
光に目が慣れて画面の文字が読めるようになると
すかさずメールの本文を確認。
やっぱり……
メールには
衛星写真を切り取ったかの様な
地図1枚と
「お待ちしております」
の本文だけ
アルバイト先からだ。
まぁ、別にアルバイトするって決めたわけじゃないが……
場所は自宅からそう遠くないらしい。
はぁ……
俺はその会社と逆探知のすごさに恐怖心を抱きベッドから降りた。
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