入隊しました。

17/44
前へ
/214ページ
次へ
ずいぶん進んだのだろう 右を見ても、左を見ても 前を見ても、後ろを見ても 景色は変わらない。 道なりに進んでいくと 道が途絶えていた。 引き返そうかと思ったが 地図には 「そのまま直進」と書いてある。 途絶えた道の先は これまでとは明らかに違う 異様な雰囲気をかもし出している。 これまた行くしかないのか…… 俺は道から外れ地図通り進んだ。 木の色は全体的に濃くなったきがする。 それに、さっきまで聞こえていた 鳥のさえずりや 小動物の鳴き声が道から出た途端 一瞬にして聞こえなくなった。 道なき道を突き進んで 数分しか経ってないが 建物らしきものが 木から見えたりかくれたりしている。 この場所に来て初めて 建築物を見たからなのか 不思議な安心感に包まれた。 重くなっていた足も 建物を見た途端に軽くなり スキップをしたくなるくらいだった
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!

546人が本棚に入れています
本棚に追加