入隊しました。

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「はい!」 こっちの行動をみていたかの様な 絶妙なタイミング。 出るはずないと、思っていたため 不意打ちをかけられた。 荒ぶっている呼吸を一度整えて 受話器を耳に当てた。 「も……もしもし……」 「お電話ありがとうごさいます!」 その声は少し高くよく通る声だった。 「アルバイトのご応募ですね では明日の午前9時から面接を させていただきますので 本社へお越しください あと、履歴書や身分証明書は不要です」 何も言ってないのに話しが進んで行く 「ちょ、ちょっと待ってくだい! 俺はまだ何も……」 「面接に関する事なんですが」 なんも聞いちゃいねぇ…… ものすごいスピードで 話しが進んでく…… 「えーっと、優斗さんは 愛知県名古屋市守山区にお住まい で大丈夫ですよね?」 「あ、はい…… ……って! なんで俺の名前と住所を 知ってるんですか?」 俺は思わず立ち上がった。 肩にかかったいた布団は 立ち上がるとスルリと落ち パソコンのモニター画面にかかった。 モニター画面が 部屋の唯一の明かりだったので 布団がかかったせいで 部屋が少し暗くなる。 「逆探知をすれば大体わかりまかすよ」 逆探知って そんなもんなのか?
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