わたしをだして

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わたしをだして

この世界を彩るヒトの 着ている服が全てだと 君は当たり前のように 皆に知らせて喜んだ 当たり前のように受け入れた 歪みが出てきた二本の足で まだゆるい土壌を踏み締めた 見えるものが全てだって 君は遂に言い切ってしまった だけど自分の目で 自分の姿を見ることは できなかったはずだろう わるいものは消化して 二度と繰り返さないよう学んでく いいものもすぐに消化して 大切なのに忘れてしまう 落ちて貯まる過去の産物 君ごと落ちる祈りの材料 もうすぐそこに見えている 明日を纏って旅に出ようと もがいてる僕には優しい夢を
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