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「そうですね…簡潔に言えば、カミサマにこの世界の管理を任された者です」
「…………は?」
慣れない言葉の羅列に、俺の苛立ちが一瞬にしてぶっ飛んだ。
世界の管理?神様に任された?
なんのこっちゃ。
「…そうか。あんた頭でも打ったのか。俺がぶん殴って治してやろうか?」
「時に、貴方は動物がお好きですか?」
本気で殴ってやろうかと思ったが、これ以上関わるのも嫌だから帰ることにする。
帰り道が分からなくても、なんとかなるだろ。
俺は白黒の男を無視して、出口へ歩きだした。
「駄目ですよー。逃げないで下さーい」
「うおぁ!?」
しかし、追い越したかと思った男が、いきなり目の前に現れやがった。
どんなマジックだよ。ホント気味わりぃ。
「全ての質問に答えたら、ここから出して差し上げますから♪」
「付き合いきれねぇな」
もう強行突破しかないな。
気の毒だが、俺を怒らせたこいつが悪い。
「そう言わずに。私には貴方の力が必要なんです」
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