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「貴方は腕に自信がありますか？」
「あるぞ。喧嘩なら負けねぇな」
「体力には自信ありますか？」
「勿論だ。不良バカにすんな」
「精神の強さには自信ありますか？」
「精神？まあ、あるんじゃねえか？」
「では最後に…」
ここで男は一息をついてみせた。
最後か…どうせまた、〇〇に自信がありますか？とかいう質問が来るんだろう…
「貴方はこの世界がお好きですか？」
え……この世界が、好きか？
口を開くまでの時間が長かったのか、短かったのか。
自分でもよく分からなかった。
だが、答えは既に決まっていた。
「…嫌いだな」
俺が素直にそう言うと、男は嬉しそうに笑いだした。
「そうですか！それはよかった！では、あちらの世界に行ってくれますね！？」
「お、おう…」
なんなんだこいつ、急にテンション上げて、そんなに嬉しいか。
……ん？"あちらの世界"？？
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