39人が本棚に入れています
本棚に追加
「返せよ、俺の靴!!」
本気(マジ)になって追いかけてみるも、差は縮まるどころか伸びていく。
犬はそんな俺を嘲笑うかのように、時々立ち止まっては、こちらを見つめていた。
いや、違うな…嘲笑ってんじゃなくて……見失わないようにしてくれてる、みたいな…。
どこかに連れていきたいのか?
「まさか。映画じゃ、あるまいしっ」
息が上がりながらも、自分で自分の思考を否定してみる。
犬がそんなに頭いいわけないしな。
でも、これ…
段々深いところに行ってねえか?
つか、ここ、どこの森だよ!
最初のコメントを投稿しよう!