白黒

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「で、どこに神様がいるんだよ?」 例のステンドグラスを眺めながら訊く。 「一番上に鎮座していらっしゃるのが、カミサマです」 ち、鎮座してるのか、あれ。 「でも神様って普通、人の形で白い服とか着てて…」 「それは人間の勝手な妄想です」 「……つかあんた神父なのか?」 ずっと疑問に思ってたことを、漸く口にしてみた。 だって神父にしては格好が変だし、若すぎる気がする。 …胡散臭いのは良しとして。 「いえ、私はただのしがない管理官ですよ」 管理官? ああ、こんなでかい教会だもんな。見張りが必要なのか。 「貴方様の考えているものとは、ちょっと違いますが」 男は、まるで俺の頭の中を読んだかのように不敵に笑ってみせた。 「…いちいち勘に触る奴だな。じゃあ何だってんだ」
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