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これは、いったい何がどうなってこんなことに!?
「ふぇ……」
手を離してくれないと、口を押さえることも出来ない。
されるがまま。
「なぁ、寝てんだよな?」
綿貫くんが、また確認をしてきた。
まさか、声漏れてる?
やばいよ、こんなの。
「ま、真幸く……」
蚊の鳴くような声を、必死で出す。
あたしの顔はもう涙でぐちゃぐちゃ。
真幸くんは、あたしの目の下に軽くキスをして、面白がるような笑顔を作った。
「やだ。我慢してください」
「!!」
耳にすごく近づいて、鼓膜に直接響く。
絶対、わざとだ。
何でこんなに慣れてるの?
年下なのに……。
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