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「くーがーくーん?あんた、本当に大概にしなさいよー?」
「ああー!へんへー、ろえふー!」
先生が、真幸くんの頬をギューッと両手で伸ばす。
真幸くんは、どうやら「先生、ドS」と、言いたいらしい。
「はい、そして下りなさい。泣いてる女の子にいつまで乗ってるのかな?」
「いてててっ。耳取れる!」
「ボンドでくっつけてあげるわよ」
怖い。
先生は真幸くんの耳を引っ張って、ベッドから引きずり下ろした。
「本当に冗談だったんでしょうね?」
先生が、真幸くんの胸ぐらをつかむ。
本当に、男らしい。
「うっわ、先生ひどい。無理矢理じゃないもん」
「もん」って。……可愛いけど。
「だって、先輩嫌がってなかったし」
ゴンッ。
石を殴ったような音がもう一度。
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