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「緋芽ー、また保健室?」
「うん、あ、でも、具合悪いとかじゃなくて……、用が……」
「?分かった」
登校してすぐ、あやめと手を振って分かれ道。
今日は大分調子がいい。
1時間目から、教室に行ける。
だけど、あたしは保健室に。
「おはようございます」
保健室に、あいさつをしながら入る。
「おはよう、中倉さん。はい、体温計」
いつものように深沢先生が体温計を渡してくれたけど、
「今日は……、大丈夫です」
胸の前に手の平を出し、拒否をした。
「そうなの?どうしたの?」
救急箱に体温計をしまい、先生はキョトン顔。
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