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「中倉さんと、久我くんかぁ。ちょっと意外な感じ」
「そんなんじゃ……なくて……」
そんなんじゃないなら、何なんだろう。
あたしと、久我くんは。
「……そう」
先生は、多くは聞かず、あたしに体温計を渡してきた。
「あっ、いいんです。今日は、別に」
「そうなの?だって、顔赤いわよ」
指摘されて、恥ずかしくて、顔を背けた。
あたし、今日はずっと久我くんのことばかり考えてるみたい。
ずっとずっと、考えてる。
離れたばかりなのに、「今何してるんだろう」って、気になる。
……次は、いつ会える?
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