遠い…むかし

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その出来事は いつものそれとは違っていた なにかが終わる予感 彼を見続けてきた 不安な変化 彼の携帯を手にした なにかにうながされるように電池パックを開けた 見てはいけないものを見てしまった 知ってはいけないものを知ってしまった 涙はでなかった 怒りもこみあげなかった ただ地球がまわっていた 自分がいまどうなっているのかわからなくなった 目がまわる… そう…あれは絶望のはじまり
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