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1日が短く1年が長く感じた
いつも傍にいて当たり前の存在
まわりからも認められていたふたりの最初の別れ
それは親友の小さな行動だった
「昨日、まゆの彼の家に借りたいものがあって行ったよ~。でさ、雨降ってたじゃない?私
濡れちゃってて。
そしたらまゆの彼がタオルで拭いてくれてさ。
優しい彼でいいなぁ」
なんで?私なにも聞いてないし
「そぅなんだ。」
絞りだした私のなさけない返事
頭のなかは真っ白で心の中は…表現できないほどぐちゃぐちゃ
なんで?
なんで?
なんで?
そのまま全部を彼にぶつけた
彼は優しいから…わかってる
彼女は友人だから…わかってる
でもね…
だけどね…
どうしてもね…
あの日の私は
許すことも許されることも知らなかった
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