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わだち「うーん…」
とある部屋で、重いまぶたを開けたわだちが起き上がった。
わだち「ここは…
あ、みんな!」
首を回すと、すぐ横に慶介、駿、健司が横になっているのが見えた。
わだち「慶介、駿、健司、みんな起きて!」
わだちは間髪入れずに、三人の肩を必死に揺すった。
その成果もあってか、三人はすぐに目を覚ました。
慶介「ここって…」
健司「俺の部屋…?」
駿「さあな…
まだゲームの世界かもしれないぞ」
健司「確かめるか。
もし本当に俺の部屋なら、タンスの上から二番目の引き出しの一番奥にあるアニメイトの袋の中にある某ゲームソフトの箱の中にある封筒の中にあるあーやのCDパッケージの中にあーやのライブチケットがあるはずだ」
駿「厳重にもほどがあるだろ」
わだち「俺だったら絶対忘れてるよ…」
そんな会話をよそに、健司はタンスの中を調べた。
健司「あった!
間違いなく俺の部屋だ」
健司の手には、一枚のチケットが握られていた。
慶介「じゃあ、帰ってこれたんだね…」
慶介は安堵のため息を漏らしてそう言った。
わだち「パソコンは…
何これ、メンテナンス中…?」
健司の部屋にあるパソコンの画面には、メンテナンス中と大きく記していた。
健司「そういえば、ゲームマスターがメンテナンスをするって言ってたな」
わだち「こなたさん達も、帰ってこれてるかな…」
駿「調べる必要があるな。
すぐにメールする」
わだち「じゃあ、俺はみゆきさんと岩崎さんに…
…あれ?」
携帯を開き、画面を見つめたわだちが、そう疑問符を浮かべた。
健司「どうした?」
わだち「それが、時間が…」
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