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パソコン『間もなく、17時をお知らせ致します』
その時、パソコンから時報が流れてきた。
慶介「午後の5時…」
健司「えっと…
確か、わだちが晩飯がどうとか言ったのが、このちょっと前だったな…」
駿「そして、日付は変わっていない」
わだち「ほんのちょっとしか、時間が進んでいないんだ…」
四人はそれぞれ顔を見合わせ、この不可解な現象に首を傾げた。
わだち「なんか…
すごい体験しちゃったね…」
健司「お前のあのヘンテコな願望でな。
もう一回言ったらまた行けるんじゃないか?」
わだち「もうないだろう。
もしできたとして、絶対に行きたくないよ」
慶介「ふふ、賛成だね」
駿「くだらないことを言ってないで、現実の話をしろ。
ほら」
そう言うと、駿は自分の携帯を三人に見せつけた。
そこには、四人以外の仲間分の着信メールが来ていた。
わだち「みんなも、無事に帰ってこれたみたいだね」
健司「ひとまず、安心だな」
これで何回目だろうか…
安心したのか、四人はより深いため息を吐き出した。
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